ドラマチックなストーリーだけど大人な恋をしたい女子向けTL小説『伯爵と雇われ花嫁の偽装婚約』(葉崎あかり)について紹介します!
- 実は父親が伯爵だった
- 夜会で会った伯爵と婚約することになった
- 実は愛されていた
あらすじ
クレアは母が病で亡くなった後、アディンセツ伯爵の娘であることを知った。昔、アディンセル伯爵とクレアの母は恋仲にあったという。しかしクレアの母は平民で身分さがある。クレアを身ごもったときに身を引いて伯爵の元を去ったらしい。クレアの母がアディンセル伯爵と別れた後に、伯爵夫人と結婚したのだが、伯爵夫人も異母妹弟もそれが面白くない。”妾”の子だと蔑んでいた。
しかし、クレアには母が残してくれた大切なお店がある。小さなお店を切り盛りしてすごしていた。そんなときに、お店の常連であるコールドウィン公爵夫人で現在は退いでいるレディ・シルビアがクレアを夜会に招待する。
継母も異母妹も面白くはないが、レディ・シルビアの招待は断れない。地味なグリーンのドレスをクレアにきせ、夜会に連れていくが放置していた。そこに継母からの紹介だという豪商がクレアに声をかけ庭園へ連れ出す。どんどん奥へ進んでいくので戻ろうとクレアが声をかけると、態度を豹変させクレアを襲おうとする。そんなときに助けてくれたのがライルだった。
ライルのおかげで助かったのだが、その後、豪商は継母に対してクレームをつけクレアが嫁いでくれば許すし、持参金なしで経済的な支援もすると言ったため、継母がクレアに結婚をせまった。継母と義妹は、夜会のたびにドレスや装飾品を仕立てるため、アディンセル伯爵家の経済状況が悪くなっていた。そこで、クレアがとっさにライルと結婚の約束をしていると嘘をついたことから、本当に婚約することになる。
夜会でのクレアの様子を見て心配したライルが偶然お店を訊ねたときに、継母に結婚するよう迫られている現場を目撃したからだった。クレアのついた嘘にのっかり、その場をおさめるが…‥。
大賀チカの感想
大人な展開で穏やかな昼下がりに読みたい一冊です。一目ぼれから変わらずに愛され、ヒロインの気持ちを尊重し待ち続けてくれるヒーローに憧れました。
書籍情報
内容
望まぬ結婚をさせられそうになった貴族令嬢のクレア。断るために社交界の貴公子、ライル伯爵と恋仲だと嘘をついてしまう。しかし、その様子を見ていたライルに結婚を推し進められ、偽の婚約関係を結ぶことに。ふたりの間に愛はないはずなのに、ライルは「君を誰にも渡さない」と甘く囁き、独占欲を露わにしてくる。熱い眼差しに捕らわれるたび、クレアは恋心が湧き上がるのを止められず…。