- ヒロインがウサギ獣人で動物と会話できる
- もふもふっと動物好きにおススメ
- ほんのり甘い恋の話
あらすじ
ミレイナは大好きなラングール人参を探すのに夢中になってしまい、国境の争いに巻き込まれてしまいます。
たくさんの矢が降ってきてパニックになったミレイナはウサギの姿になって逃げますが、途中で足に矢が当たってしまい瀕死、死を覚悟して意識を失います。しかし、目が覚めてビックリ。フェンリルに包まれて眠っていたのです。倒れていたウサギのミレイナを見つけたのがフェンリスのゴーランで、圧倒的な強さで”白銀の悪魔”と呼ばれ恐れられている隣国の竜王ジェラールの相棒でした。そして、目が覚めたウサギに気がついたジェラールは膝の上に乗せて餌付けします。ジェラールに警戒するものの、大好きなラングール人参を差し出されて食べてみるとジェラールが喜んでいる様子。おとなしく餌付けされていると、彼の側近のラルフが現れる。ミレイナを魔獣の保護施設である魔獣舎に連れて行った方がいいのではないかとジェラールに話したところ、ウサギを手元に置いておきたいジェラールは、太らせて食べるのだという。それを聞いたミレイナは食べられてしまうと焦り、脱走することを決める。
ミレイナはすきを見て脱走しますが、森の中で魔獣に襲われてしまいます。そのときに駆けつけてくれたのがジェラールとゴーラン。ウサギが脱走したので心配してゴーランに探させていたところ、ミレイナを見つけたゴーランが駆け寄ってきたのです。”人間”のミレイナがそこにいることを怪しまれ、今度はミレイナとしてお城に逆戻り。そして、ひょんなことから魔獣舎の環境があまりよくないことを知り、ジェラールが助けた魔獣たちのお世話をすることになります。ミレイナが半獣人の姿のときは動物たちと話せるようになります。魔獣たちの声をきいて食事をかえたり、ストレス発散させるためのお庭を作って遊ばせたりして魔獣たちと仲良くなっていきます。
登場人物
人物紹介からの転載です。
ミレイナ
現代日本から異世界転生し、ウサギ獣人として暮らしている。ウサギだけに耳がとても良いチートがあり、動物の言葉がわかる。人参が大好物。
ジェラール
ラングール国の王。竜化できる。圧倒的な強さとその見た目によって、アリスタ国民からは「白銀の悪魔」と呼ばれ恐れられているが、根は優しく仲間思い。
ゴーラン
赤ん坊だったときにジェラールが保護した野生のフェンリル。
ラルフ
ジェラールの側近。物怖じせずにズバズバと物事を言うタイプ。
リンダ
後にミレイナのメイド仲間となる。笑顔に愛嬌のある女性。
もこもこの所感
ミレイナの行動もまさに小動物で可愛らしい。しっかりとした意思をもちつつ、ジェラールの立場を考えたり、迷惑をかけないようにと飲み込む強さもかわいらしいです。
感想(ネタバレ含)
ミレイナがまるで妹のようにかわいいキャラクターで物語のスタートから、守ってあげたくなるかわいらしさ。大好きなラングール人参を集めていて、危険を察知することが遅れて争いに巻き込まれてしまいます。人参に夢中ってかわいすぎますよね。ウサギになって逃げようとしたのに足に矢が刺さってしまうとは運が悪い……。